YouTube動画のABテストや競合分析に!YouTubeチャンネル動画設定保存ツールの使い方

弊社では、YouTubeチャンネル動画のタイトルやURL、概要欄などのテキスト情報を一括で保存できる、YouTubeチャンネル動画の詳細設定一括保存ツールを提供しています。

YouTube APIキーとYouTubeチャンネルIDを入力すれば、YouTubeチャンネル動画のテキスト情報をCSV形式でダウンロードできるツールです。

下記のようなケースで活用できます。

  • 動画タイトルや概要欄、タグなどを変更する前に保存して、変更後の成果を分析する
  • 競合のチャンネル動画をチェックする
  • アップしている動画のテキスト情報を報告する

今回は、このツールで出力されるCSVの解説を行います。

YouTube APIキーやYouTubeチャンネルIDの確認方法は、過去の記事にてご紹介しております。

YouTubeチャンネル動画 詳細設定一括保存ツールの使い方

YouTube APIキーとYouTubeチャンネルIDを入力したら、「分析する」をクリックします。
数秒後、ファイル保存ダイアログが表示されたら、任意の場所に保存します。
デフォルトのファイル名はチャンネルIDです。

YouTubeチャンネル動画 詳細設定一括保存ツールで出力されるCSV

保存したCSVをExcelやGoogleスプレッドシートなどの表計算ソフトで開くと、このように表示されます。

各項目はこのようになっています。
※例は【初心者向け】GoPro HERO 11 Blackのカメラ設定について解説の場合です

項目名解説
video URL動画URLhttps://www.youtube.com/watch?v=RJjd6WZsYSU
title動画タイトル【初心者向け】GoPro HERO 11 Blackのカメラ設定について解説
description動画の概要欄(説明文)皆さん、こんにちは。
株式会社火燵です。……
thumbnailsサムネイル画像のURLhttps://i.ytimg.com/vi/RJjd6WZsYSU/hqdefault.jpg
tags動画のタグ
※ハッシュタグではありません
[‘GoProHero11’, ‘GoPro11初心者向け解説動画’, ……]
viewCount視聴回数7497
commentCount動画につけられたコメントの数4
likeCount高評価数51
dislikeCount低評価数
※現在、不具合によりうまく取得されません
0
duration動画の再生時間(秒)1094
categoryId動画のカテゴリ番号26
publishedAt協定世界時(UTC)での公開日時2022-11-28T10:36:26Z
YouTubeチャンネル動画 詳細設定一括保存ツールで出力されるCSVの各項目解説

CSV 各項目解説

では【初心者向け】GoPro HERO 11 Blackのカメラ設定について解説の動画を例に、出力したCSVの各項目について詳しく解説していきましょう。

video URL / title / discription

URL / タイトル / 概要欄

CSVのVideo URL、title、description
YouTubeとCSVの比較(Video URL、title、description)

video URLは、YouTube動画の右下ボタン「共有」を選択したときに表示されるURL形式(https://youtu.be/動画ID)ではなく、通常のURL(https://www.youtube.com/watch?v=動画ID)で出力されます。
「共有」で表示されるのは、SNSなどでシェアしやすく省略したURLであるため、このツールでは正式な動画URLである https://www.youtube.com/watch?v=動画ID の形式となります。

YouTube 共有URLとVideo URLの違い

title(タイトル)とdescription(概要欄)は、それぞれ原文のまま出力されます。また、description(概要欄)に含まれる改行も、その通りに反映されます。

YouTubeとCSVのdescription(概要欄)比較

thumbnails

サムネイル画像のURL

CSV thumbnails

サムネイルは元々、YouTubeによって自動的に5種類のサイズで生成され、それぞれ異なるURLで参照できます。
各サイズとURLを下記にまとめました。

種類サイズURL
デフォルト120 × 90http://img.youtube.com/vi/動画ID/default.jpg
高画質320 × 180http://img.youtube.com/vi/動画ID/mqdefault.jpg
中画質480 × 360http://img.youtube.com/vi/動画ID/hqdefault.jpg
標準画質640 × 480http://img.youtube.com/vi/動画ID/sddefault.jpg
最大解像度1920 × 1080http://img.youtube.com/vi/動画ID/maxresdefault.jpg
YouTubeサムネイルURL一覧

CSVのthumbnailsで出力されるのは、中画質(480 × 360)のURL(http://img.youtube.com/vi/動画ID/hqdefault.jpg)です。

例えば「【初心者向け】GoPro HERO 11 Blackのカメラ設定について解説」の場合なら、下記のサムネイルを参照します。

480 x 360 中画質(hqdefault.jpg)
【初心者向け】GoPro HERO 11 Blackのカメラ設定について解説 サムネイル
https://i.ytimg.com/vi/RJjd6WZsYSU/hqdefault.jpg

tags

タグ

CSV tags

tagsは動画投稿設定の下部にある「タグ」の項目です。

概要欄に記述するハッシュタグとは別です。
設定したタグは、[‘タグ1’, ‘タグ2’, ……] という形式で出力されます。

viewCount / commentCount / likeCount / dislikeCount

視聴回数 / コメント数 / 高評価数 / 低評価数

これらは、動画分析の上で重視される数値です。

YouTube動画ページの ViewCount、likeCount、commentCount

commentCount(コメント数)は、スパムや削除されたものなどを含めてカウントしているため、実際にコメント欄に表示されている数と合わない場合があります。

実際に「【初心者向け】GoPro HERO 11 Blackのカメラ設定について解説」ではコメント数は4つとありますが、YouTubeのコメント欄で確認できるのは2つです。

dislikeCount(低評価数)は調整中です

dislikeCount(低評価数)は仕様により、うまく取得されません。実際に低評価があっても「0」と表記されてしまうため、現在調整中です。

CSVのdislikeCount(低評価)と実際の低評価数

「【初心者向け】GoPro HERO 11 Blackのカメラ設定について解説」でも、実際には5つ低評価が入っていますが、CSVのdislikeCountは「0」と表示されています。

duration

再生時間(秒)

CSV duration

動画の再生時間の秒数です。
秒数表示で分かりにくいため、Excelなどの表計算ソフトで時間の形式に変換する必要があります。

例で挙げている「【初心者向け】GoPro HERO 11 Blackのカメラ設定について解説」なら、下記の計算式で時間単位に変換できます。

1094 / 60 = 18.2333…(分)
0.2333… * 60 = 13.8(秒)

したがって、18分13秒となります。これで実際のYouTube再生時間表記と同じ結果となりました。

【初心者向け】GoPro HERO 11 Blackのカメラ設定について解説 再生時間

categoryId

カテゴリ番号

CSV categoryId

投稿時に設定する動画カテゴリの番号です。

YouTube 動画の詳細 カテゴリ設定

動画投稿時、下の方にある「カテゴリ」が該当部分です。

YouTubeではカテゴリ名のみで番号は表記されていませんが、CSVではID番号で表示されます。

これはYouTube APIの都合上、カテゴリ名を直接出力できないためです。


主な番号とカテゴリ名はこちらです(日本の場合)。

IDカテゴリ名
1映画とアニメ
2自動車と乗り物
10音楽
15ペットと動物
17スポーツ
18ショート ムービー
19旅行とイベント
20ゲーム
21動画ブログ
22ブログ
23コメディー
24エンターテイメント
25ニュースと政治
26ハウツーとスタイル
27教育
28科学と技術
30映画
31アニメ
32アクション/アドベンチャー
33クラシック
34コメディー
35ドキュメンタリー
36ドラマ
37家族向け
38海外
39ホラー
40SF/ファンタジー
41サスペンス
42短編
43番組
44予告編
YouTube カテゴリID一覧

「【初心者向け】GoPro HERO 11 Blackのカメラ設定について解説」であれば「26」と表記されているため、「ハウツーとスタイル」が該当します。

ただ、割り振られる番号とカテゴリは変わることがあります。
最新のカテゴリ種別は、YouTube API リファレンス公式ページで確認ができます。

カテゴリ確認方法

最新のカテゴリ情報を知りたいときは、下記の手順でカテゴリ一覧を取得します。

YouTube Data API VideoCategories:list
YouTube DataAPI VideoCategories: list
https://developers.google.com/youtube/v3/docs/videoCategories/list?hl=ja

アクセスすると、上記ページが開きます。

「Try this method」に必要事項を入力する
YouTube Data API VideoCategories:list Try this method

右側にある「Try this method」の入力欄にそれぞれ以下のように記入します。

part

snippet

hl

ja

regionCode

JP

「Credentials」の下にあるチェックは入れたままで、「Execute」をクリックします。

Googleアカウントを認証する

Googleアカウントの選択画面が表示されます。
該当のアカウントを選択して、「許可」をクリックします。

データが表示される

問題なければ、「Try this method」の一番下に「200」という見出しとJSON形式のコードが表示されます。

これが、最新のYouTubeカテゴリ一覧です。

ChatGPTで表へ変換した例

これをChatGPTなどのAIツールに依頼して、表の形式に変換すれば使いやすくなります。
ぜひお試しください。

publishedAt

公開日時(UTC)

CSV publishedAt

協定世界時(UTC)での動画公開日時です。

YouTubeでは通常、投稿した日付は確認できますが、何時にアップしたかは確認できません
他者のチャンネル動画だけでなく、ご自身のも同様です。YouTube Studioでは、投稿日付のみしか表示されません。

YouTube Studio 日付
YouTube Studio 動画公開日

しかしこのツールでは、チャンネル内にある動画の投稿日時を一括で取得できます。どの時間帯にアップした動画の成果が良かったか、分析するときに役立つでしょう。

特定の国の時間基準に合わせるには、Excelのような表計算ソフトで時間を変換する必要があります。
日本時間にする場合は、publishedAtに9時間加算しましょう。

「【初心者向け】GoPro HERO 11 Blackのカメラ設定について解説」であれば、10:36:26に9時間加えます。
日本時間にすると、19:36:26に公開したことがわかります。

まとめ

このように、YouTubeチャンネル動画の詳細設定一括保存ツールから出力したCSVは、さまざまなデータが取得できます。ぜひ分析などにお役立てください。

YouTube APIキーやYouTubeチャンネルIDの確認方法は、過去の記事からご覧ください。

次回は、このCSVを使ったGoogleスプレッドシートカスタマイズ例をご紹介いたします。

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